配偶者が浮気をしているかどうか－離婚劇の渦中でしばしば争点となる論点です。
浮気を隠して見え透いたウソを突き通そうという人は決して少なくありません。
　処世術として巷間「浮気の現場を押さえられたとしても、シラを切り通せ」といわれるせいかもしれません。
　しかしハッキリした証拠が上がっているのに、言い逃れをする姿は見苦しいとしか言いようがありません。 
　依頼者の女性が、旦那さんが出張を装って職場の部下である女性と北海道旅行に行くことを、旦那さんのパソコンのメールの履歴から突き止めました。
そこで、奥さんは、旅行の最終日、羽田空港で旦那さんと相手の女性を待ち構え、２人を見つけて問い詰めました。
 
　旦那さんは、到着ゲートの外で予想もしなかった奥さんが待ち構えていたものですから、シドロモドロ。
　奥さんは、浮気相手の女性の名前と身分を確認して、その足で実家に帰りました。
 
　後日、浮気相手の女性に慰謝料を請求するため、浮気相手の女性に当職の事務所まで来てもらいました。
 
　浮気相手の女性は「不貞行為はなかった」と弁解し始めました。自分はセックス恐怖症で、性行為ができない体であるというのです。
 
　１５分ほど女性の弁解は続きました。いわく前の夫が異常性癖で、精神的に追い詰められて、そういう体になった・・・。
 
　ひとしきり女性の弁解が終わった後、当職は、何枚かの写真を彼女に示しました。すると・・・顔色が変わるというのは、まさにこのことといわんばかり、女性の顔からスーッと血の気が引いていくのが分かりました。
 
　写真は、旦那さんと彼女がキスをしているシーンや二人でドライブしているシーンが写ったものでした。依頼者の奥さんが、旦那さんのカバンからこっそりと抜き取っていたものでした。
 
　浮気相手の女性は、10秒ほど押し黙った後「すみませんでした」と頭を下げました。性関係はなかったことにしようと、旦那さんと口裏を合わせていた様子でした。