インターネットやテレビで、弁護士の宣伝や広告がよく見られる時代になりました。あなたはどんな弁護士に離婚問題の解決を依頼したいと考えていますか？

　経験、専門性、費用、人柄、性別、自宅から事務所までの距離…。弁護士を選ぶ基準は、いくつかあります。一般には経験が豊富で、専門性が高く、人柄温厚、費用は手ごろで、自宅や職場から近い場所に事務所がある弁護士がいいということになるでしょう。

　しかし経験は豊かであっても弁護士の言葉遣いや態度が横柄で、依頼者が不快でたまらなかったという苦情を聞くことがあります。ホームページで「離婚専門」をうたいながら、実際には借金問題や相続問題なども手掛けている弁護士も多数います（離婚だけでは、生きていけないため）。あるいは事務所自体は確かに離婚中心ではあるものの、実際に事件をやるのは登録したばかりの新人弁護士で、頼りにならなかったというクレームもよく聞きます。

　調停の場合は半年弱から１年ほど、裁判になると１年から３年くらい、夫婦の間のデリケートな問題についてその弁護士とやり取りを繰り返さなければなりません。

　当事者の方も一人ひとり個性があるように弁護士にも一人ひとり個性があります。この業界に身を置く者として、最低でも２人、できれば４、５人の弁護士と面談し、自分にフィットする弁護士を選択されることをお勧めいたします。

　また、費用は、最初に、きちんと見積もりを取ることが大切です。