私の離婚問題は、主人が６０歳の定年が迫った頃に始まりました。主人から「これからの人生設計を考えなければならないから、家計の収支明細を教えて欲しい」と言われたことが発端でした。
　主人は、それまでお金の事にまったく無関心でした。私は、何の疑問もなく、私が管理していた家計の収支を主人に伝えました。
　そして主人が定年を迎えて退職し、新しい会社で第二の人生を始めようという時、主人から「これからは自分がお金を管理しようと思う」と言われました。
　私は、預かっていた通帳をすべて主人に渡し、毎月決まった金額を生活費として主人から受け取ることになりました。しかしその時、私は、主人の本当の気持ちを知らず「自分でお金のやりくりをしなくて済むから良かった」とさえ思っていました。
 

「好きな人と別れられない」にぼう然

　主人に通帳類をすべて引き渡してからわずか２週間後、突然主人から「離婚したい」と言われました。「好きな人がいて別れる事が出来ない」と言われた時は、ぼう然として何も言葉が出てこなかったと記憶しています。
　それから・・・毎日のように主人から離婚をせかされ、さらに２週間ほど経った時、主人が決めた離婚の条件を書いた合意書を渡されました。
　主人からは「弁護士を頼んだりせず、話し合いで決めよう。弁護士さんに払う分、一円でも多く君に渡したいから」と言われました。
　しかし後になって、その言葉は、自分が払うお金をできるだけ少なくしたいという気持ちから出たものだったことが分かりました。
 

安心感くれた弁護士面談

　悩んで親戚に相談した結果、正式に弁護士さんに相談することに決めました。
インターネットで弁護士事務所を調べ、何軒かピックアップして相談に行っきました。
　もっとも、どの弁護士さんも話はそれなりに丁寧に聞いてはくれるのですが、事務的な感じがぬぐえませんでした。不信感が残り、面談を受けた帰り道で悲しくなって涙が出てしまうという辛い状態が続きました。
　そんなことと無関係に主人からは離婚を催促されていました。弁護士を決められないという中で、北神先生に出会うことができました。面談の後に感じた安心感は、今も忘れることができません。
 

７カ月で協議離婚成立

　先生との面談で、色々と私の希望や話を聞いてもらう中で、自分の心の整理も次第についていきました。主人に提示する離婚の条件もまとまりました。
　北神先生から主人に条件を提示すると、思いがけず、主人からは弁護士を立てられたことに対する苦情を言われました。私が求めた離婚の条件についても金額が多すぎると思われたのか、嫌味を言われました。あれほど「一円でも多く君に渡したいから」と言っていたのに。
　何回かやり取りを重ねた後、主人にも弁護士がつくことになりました。
７か月かかりましたが、当初の私の希望どおりの金銭条件で協議離婚がまとまりました。これも全て北神先生のおかげです。
 

希望の条件認めてもらう

　不安になり夜中に先生にメールをしてしまった時も、すぐに対応してくださったり、励ましてくだったり、絶対に一人では立ち向かえませんでした。
　当初の希望通りの結果が得られたことだけではなく、安心感と勇気、希望を与えてくださった北神先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
　横浜の桜木町にある公証人役場で、離婚の公正証書を作成し、離婚届を相手方に渡して先生の所属する法律事務所に戻った時、運動のために８階にある事務所までエレベーターを使わずに階段を先生と２人で一緒に上りました。
　疲れましたが、悲しく落ち込んでいた気持ちが吹き飛んでいきました。
　本当に本当にありがとうございました。